
こんにちは、福岡市南区大橋の歯医者【大橋THREE歯科・矯正歯科】です。
「親知らずは抜くべきか?」
「痛い時と痛くない時が交互に来るけど、放っておいて大丈夫?」
今は落ち着いているから様子見にしようと思っても、また痛みが出ると不安になりますよね。
この記事では、歯科医師が実際に確認している判断基準をもとに、抜く/抜かないの考え方を整理します。
親知らずは本当に抜くべき?

すべての親知らずが必ず抜歯対象になるわけではありません。
歯科医師が確認する3つのポイント
- ・炎症をくり返していないか
- ・隣の歯に影響が出ていないか
- ・清掃できる位置にあるか
たとえば、腫れや痛みを年に何度もくり返している場合は、抜歯を検討することが多くなります。
一方で、まっすぐ生えていてしっかり磨けており、これまで一度も炎症が起きていない場合は、経過観察になることもあります。
「痛くない=問題ない」とは限らないという点が大切です。
受診目安
これまでに一度でも腫れや痛みを経験している場合や、食べ物が詰まりやすいと感じる場合は、状態確認をご検討ください。
よくある誤解
「まだ若いから様子見でいい」と決めつけること。年齢だけで判断するのではなく、位置や清掃性が重要です。
NG行動
「今は痛くないから大丈夫」と自己判断で先延ばしにすること。痛みがない時期でも、清掃しにくさや隣の歯への影響が進んでいる場合があります。
痛い時と痛くない時が交互に来る理由

痛みが落ち着いたからといって、原因が完全に解消したとは限りません。
よくある3つの原因
- ・歯ぐきの中で炎症がくすぶっている(慢性智歯周囲炎)
- ・横向きで汚れが溜まりやすい
- ・親知らずや隣の歯に虫歯がある
腫れが月に何度も起きる場合や、痛みが引いても歯ぐきの赤みや違和感が続く場合は、炎症が続いている可能性があります。
頬が急に腫れる、口が開きづらい、発熱があるといった症状があれば、早めの受診をご検討ください。
受診目安
痛みが出たり引いたりをくり返す場合や、同じ部位が数週間〜数か月おきに再発する場合は、慢性的な炎症の可能性があります。
よくある誤解
「痛みが引いた=治った」と考えてしまうこと。炎症の原因が残っている場合、再発することがあります。
NG行動
市販薬だけで長期間しのぎ続けること。根本原因が改善していないと再発しやすくなります。
抜かなくてよいケース/抜いた方がよいケース
抜かなくてよい可能性がある場合
- ・まっすぐ出てきており、上の歯と綺麗に噛んでる
- ・清掃できている
- ・炎症歴がない
抜歯を検討することが多い場合
- まっすぐ生えてても上の歯がなく、歯茎に当たったりしている場合
- ・横向きや埋伏で清掃困難
- ・隣の歯に虫歯ができ始めている
- ・炎症をくり返している
痛みが落ち着いている時期でも、状態確認だけしておくことで判断がしやすくなります。
受診目安
横向きと言われたことがある、または隣の歯に虫歯ができ始めている場合は、早めに確認することで判断しやすくなります。
よくある誤解
「横向き=必ず抜歯」と思い込むこと。実際は炎症歴や隣の歯の状態も含めて判断します。
NG行動
怖さだけで判断を先延ばしにすること。炎症が強い時期よりも、落ち着いている時期のほうが計画を立てやすい場合があります。
横向き・埋伏の判断基準

横向きや埋まっている親知らずは、CTなどで位置関係を確認して判断します。
- ・隣の歯との接触状態
- ・神経との距離
- ・炎症の履歴
神経に近い場合でも、すぐに「抜けない」と決まるわけではありません。リスクを把握し、必要に応じて連携医療機関をご案内することもあります。
下あごの親知らずは、歯の根の近くを感覚の神経(下歯槽神経)が通っている場合があります。位置関係によっては術後にしびれなどが起こる可能性があるため、当院では事前にCTで立体的な確認を行い、リスクの見立てと手順を整理したうえでご説明致します。
CTで確認しているポイント
- ① 歯根と神経の距離(どの程度近接しているか)
- ② 神経の通り道の形に変化がないか
- ③ 歯根の形(曲がり・分岐)や親知らずの傾き
- ④ 隣の歯との接触状態や骨の厚み
これらを総合的に評価し、処置方法の工夫や、必要に応じて連携医療機関をご案内するなど、安全性に配慮した計画をご提案致します。
受診目安
横向きと言われたことがある/痛みや腫れをくり返している/隣の歯がしみるなどの症状がある場合は、位置関係の確認をご検討ください。
よくある誤解
「神経が近い=抜けない」と決まるわけではありません。まずは実際の位置関係を確認したうえで、方法を検討します。
NG行動
不安だけで判断を先延ばしにし、炎症が強いタイミングで受診すること。状態が落ち着いている時期のほうが、判断材料を整理しやすい場合があります。
虫歯・歯周病になった場合
親知らずが虫歯になった場合は、その歯を残せるかどうかだけでなく、隣の歯を守れるかどうかも重要です。
- ・清掃改善できる場合は経過観察
- ・深い虫歯や隣の歯への影響がある場合は抜歯検討
受診目安
親知らず周囲の歯ぐきが腫れる、出血する、口臭が気になる場合は、炎症や歯周病の可能性があります。
よくある誤解
「親知らずだけ治せば問題ない」と考えること。隣の歯への影響もあわせて確認する必要があります。
NG行動
痛みが軽いからといって放置すること。進行すると隣の歯の治療が必要になる場合があります。
忙しい社会人のための抜歯タイミング
炎症が強い時は、まず炎症を落ち着かせてから計画することが多いです。
一方、無症状でも横向きで将来的に炎症を起こしやすい位置の場合は、痛みが出る前に計画的に検討するという考え方もあります。
受診目安
大切な予定や出張が控えている場合は、その前に状態確認だけでも行うと計画が立てやすくなります。
よくある誤解
「忙しい今は無理だから完全に落ち着くまで待つ」という判断。痛みのタイミングは予測しづらいことがあります。
NG行動
炎症が強いタイミングで急いで処置を希望すること。まずは炎症を落ち着かせてから検討するほうが負担が少ない場合があります。
よくある質問
痛くないなら抜かなくていい?
位置や炎症歴によります。清掃できず炎症をくり返す場合は検討が必要なことがあります。
横向きなら必ず抜く?
必ずではありません。隣の歯への影響や神経との距離を確認して判断します。
知恵袋では抜かなくていいと書いてあった
一般論が多いため、画像診断を含めた個別判断が重要です。
静脈内鎮静は可能?
ご希望や状態によりご案内できる場合があります。費用や適応・注意点は事前にご説明致します。※自費診療となります。 99,000円(税込)。
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関連リンク(状況別) 親知らずが痛い時の対処法(応急処置・NG行動) 歯医者に行くタイミングが分からない時の考え方 歯科恐怖症の方へ|受診の不安を軽くする考え方 |
福岡市南区・大橋(ドン・キホーテ大橋店そば)で、親知らずの「抜く/抜かない」を一緒に整理します
診療時間:8:30〜12:30/13:30〜17:30
※症状・体質には個人差があります。この記事は一般的な情報で、診断・治療方針は来院時に個別にご説明致します。状態により、連携医療機関(大学病院等)をご案内する場合があります。

